高齢者のレクリエーション

レクリエーションの意義

 

高齢者のレクリエーションが行なわれるのは、ほとんどの場合老人ホームなどの高齢者養護施設です。このような施設では色々なところから、様々な人たちが集まってきます。中には社交的な人もいるでしょうが、すべての人がそうではありませんし、最初から周りの人たちと打ち解けることが出来るわけでもありません。

 

レクリエーションはこうした人たちの緊張や不安を取り除き、他人同士を結びつけていくことに効果的なのです。実際のレクリエーションでは、同時に声を出したり、軽く触れ合うことが出来たり、同一動作が出来るものが効果的です。

 

また、個々の能力ではなく偶然が左右するレクリエーションを行うことが大切です。他者と一緒に何かをする場合、参加者が一番恐れるのは自分の欠陥を暴露されることです。したがって、ある程度の能力が必要とされるものよりも、偶然が左右するゲームを取り入れることで、参加者も劣等感を抱くことなく堂々と楽しめるようになるのです。

 

しかし、レクリエーションと聞くと「子供のお遊び」を連想する人が多いことも事実です。高齢者であることをバカにされているように感じる人もいるでしょう。そこで、何故このレクリエーションをするのか、このレクリエーションをするとどんな効果があるのか、といった説明力が必要とされるのです。そういった人にやる気を持たせるためには、援助者が努力や工夫をしなければいけないのです。